外国の航空会社が投資する初の事例
ANAホールディングスは、ミャンマーの航空会社アジアン・ウィングス・エアウェイズに出資すると発表した。出資額は約25億円で今年度中に払い込む予定。同社はアジア・太平洋地域の市場拡大を見込み、2015年度までに戦略投資を進めていく予定。現地航空会社の路線拡大を通じて、急速に拡大する需要を取り込みたい考えだ。
ミャンマーの航空会社に、外国の航空会社が出資する初の事例ともなる。外国資本からの投資制限のため、出資比率は49%。ANAは昨年、公募による増資で約1700億円を調達し、アジアを中心とした海外に投資を進める方針を示していた。
さらなる事業の拡大と収益増を見込んだ戦略
アジアン・ウィングス・エアウェイズ社は、2011年に設立されたばかりの会社で、ヤンゴンやマンダレーを中心に、国内の13都市に就航している。本年10月からは国際線にも進出する予定。
ANAは出資を通じて、運行・整備に関する安全性・定時性の強化や、機内サービスの品質向上に向けた業務支援を行う。国内線、国際線の双方で、ミャンマーの他の航空会社との差別化を進めながら、事業を拡大していくという。また、飛行機のリースやパイロットの訓練などの関連事業収入も見込んでいる。

ANAホールディングス
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