先進6ヶ国の意識・実態
7月26日、日本イーライリリー株式会社は日本ほか先進6ヶ国で行った、がん治療に対する意識・実態調査の結果を発表した。
(この画像はイメージです)
調査はがん患者のニーズに応じた治療をより早く提供することやがん治療への理解を得ることを目的にしたプロジェクト「PACE(Patient Access to Canter care Excellence)の一環として、がん患者と介助者、一般の方を対象に、日本・アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・イタリアで実施された。
多くが情報不十分と回答
「過去20年間のがん治療の取り組み」について一般の人の「非常に満足/満足」という回答は日本を除く国では6割に上っているのに対し、日本では29%という結果になった。日本で高かった回答は「どちらでもない」の52%。
また各国ともがん患者や介助者の6割以上が新しい治療法の選択について情報提供が不十分だと感じており、多くが『個別化医療』について聞いたことがないと回答した。
この結果について九州大学大学院医学研究院附属胸部疾患研究施設教授の中西洋一氏は
がんに関する情報が乱れ飛ぶ中、医療者、行政、製薬企業から適切かつ最新の情報を提供すること、そしてがんの患者さんやご家族と対話する場を作り上げて行くことの重要性が痛感されます。(日本イーライリリー株式会社プレスリリースより引用)
と述べている。(小林 周)

日本イーライリリー株式会社 プレスリリース
https://www.lilly.co.jp/pressrelease/Default.aspx