初公式訪問中のロンドンで キャメロン首相と会談
7月15日、初めてイギリスを公式訪問中のテイン・セイン大統領がキャメロン首相と会談、年内にすべての政治犯を釈放すると約束を交わした。
(画像はReuterより)
テイン・セイン大統領はミャンマー政府が民主化に向けて進んでいることを世界に主張した。また、長年続いている政府軍と少数民族武装勢力との争いも、数週間のうちに停戦合意できるだろうと発表している。
テイン・セイン氏は、大統領就任からまだ2年しか経過しておらず、軍事政治からの民主化が難しいということも強調している。
各国大手メディアがいっせいに報道 評価はさまざま
このニュースはイギリスのBBC、ロイター通信社をはじめ、ニューヨーク・タイムズ、ドイツ公共放送ターゲスシャウ、アルジャジーラの他、オーストラリアやインドなど、各国大手メディアで報じられた。各国の反応はさまざまだが、総じてミャンマー政府の取り組みを高く評価している。
アウンサンスーチー氏が率いるミャンマー国民民主連盟のスポークスマンも大統領の発言を歓迎し、期待感を示した。
一方、タイに拠点を置くミャンマー政治犯アシスト協会の1人は、
テイン・セイン大統領はPRを得意とするが、この言葉を実行する必要がある。今の政府がすべての政治犯を解放するのは難しいのではないか。(The west.com.auより)
と述べ、楽観視はしていないという。
また、イギリスでは、
テイン・セイン大統領を呼ぶのが早過ぎたのではないか
との声も上がっている。(ロイター通信より)
しかし、テイン・セイン大統領が就任した2011年から、何十年も軍事政権にその存在を否定されていた政治犯が何百人も自由になったのは事実である。
大統領はこの後、フランスにも訪問する予定となっている。

Reuters
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