トンネル用低周波騒音低減装置レゾウォールサイレンサー
三井住友建設株式会社が、トンネル用低周波騒音低減装置レゾウォールサイレンサーを設置し、適用性や騒音低減効果を確認した。
低周波音は「物的影響」や「睡眠影響」「心理的・生理的影響」など、影響を与える騒音だ。またそれ以外にも野鳥生物や家畜等の産卵や営巣にも影響を及ぼすと言われている。
(画像はプレスリリースより)
性能に合わせて低周波対策が可能
レゾウォールサイレンサーは、スリットを有する吸音隔壁を延長20~30m程度、トンネル形状と寸法に合わせて設置。
トンネル内空部分を共鳴空間として利用することによって、吸収した低周波音を吸音吸収する装置だ。防音扉では難しい低周波騒音を低減させることが可能だ。
またこれまでの共鳴管や共鳴箱による低周波低減装置と比較した場合、トンネル内空を利用するため共鳴空間を大きく取ることができる。そのため安定した騒音低減効果が得られる。
スリット幅の調整することによって中心周波数をチューニングすることが可能であり、要求性能に合わせた低周波対策を実施できる。
これから三井住友建設では発破掘削のトンネル現場等にレゾウォールサイレンサーの導入を促進し、高度な環境の負荷低減を目指していく。なお、現在は特許を出願している。

三井住友建設株式会社 ニュースリリース
http://www.smcon.co.jp/2014/09259752/