C型肝炎患者への新たな治療法
米国ニューヨークに本社を置くブリストル・マイヤーズはNS5A複製複合体阻害薬とNS3/4Aプロテアーゼ阻害剤の製造販売承認を取得したことを2014年7月4日に発表しました。NS5A複製複合体阻害薬の製品名は「ダクルインザ(R)錠60mg」(一般名はダクラタスビル塩酸塩)、NS3/4Aプロテアーゼ阻害剤は、「スンベプラ(R)カプセル100mg」(一般名はアスナプレビル)となります。
C型慢性肝炎およびC型代償性肝硬変に対しては、インターフェロン治療が標準的な治療法です。しかし、日本のC型肝炎患者の多くが65歳以上と高齢であり、様々な合併症を併発していることから、インターフェロン治療が利用できない場合、またインターフェロン治療への認容性が低い場合があります。
今回の治療薬の特徴
今回の治療薬はインターフェロンを必要としない経口薬であり、二つの薬を併用した治療法を臨床試験で実施したところ、機能的治癒の達成率は84.7%となりました。とりわけ65歳以上のインターフェロン治療が不適格な患者では91.9%がSVR24を達成し、この治療薬の有効性が示されたのです。

ブリストル・マイヤーズ プレスリリース
http://www.bms.co.jp/