『赤毛のアン』を生み出した2人の女性
世界中で愛される名作『赤毛のアン』の作者ルーシー・モード・モンゴメリと、翻訳者・村岡花子の生涯をふり返る展覧会「モンゴメリと花子の赤毛のアン展」が、6月2日まで日本橋の三越本店で開催されている。
モンゴメリは、自然豊かなカナダのプリンスエドワード島に生まれ育つ。牧師の妻として、母としての生活を送る一方で、作家としても活躍し、1908年、『アン・オブ・グリン・ゲイブルス(邦題:赤毛のアン)』を発表した。
戦前~戦後に翻訳者として活躍した村岡花子は、カナダ人の同僚から『アン・オブ・グリン・ゲイブルス』を託された。“子どもたちへ夢を与える”という信念のもと、関東大震災や愛児との死別、戦争という大きな困難のなか翻訳を続け、名翻訳『赤毛のアン』を世に送り出した。
モンゴメリの手芸作品も登場
本展では、この2人の女性にまつわる品々を紹介し、その人生をたどる。『アン・オブ・グリン・ゲイブルス』の直筆原稿や、日本初公開となるモンゴメリの手芸作品、翻訳原稿の原書などが特別展示され、その世界観にふれることができる。
また、「カナダ物産フェア」も同時開催され、メープルシロップをはじめとしたアンの母国カナダの味が楽しめる。

モンゴメリと花子の赤毛のアン展
http://mitsukoshi.mistore.jp/store/nihombashi/