ブリュッセルにて
EUの首脳陣とアメリカの代表が3月26日ブリュッセルでの会議に出席した。
首脳達は、大西洋諸国間の貿易、エネルギー保障、そして今回のウクライナ危機等、広領域に渡る問題について議論した。
そこでは首脳陣皆が、これら問題に強力し解決していく姿勢を強く主張した。
EUの見解
欧州理事会議長のヘルマン・ヴァン・ロンパウ氏はサミット中、今回のウクライナでの一連の出来事は、世界にある多くの不安定で曖昧な事柄を世間にさらす結果となったことを述べた。
ヨーロッパ諸国が国同士の連携を強化すること、そしてそれぞれの国の歴史を正確に理解することは国同士の関係強化の基盤となる。今回のウクライナでの騒動は、結果としてそれに対応する大西洋諸国同士の関係を強めることとなった。
これには同席した米大統領バラク・オバマ氏も同意している。
EUを含むヨーロッパ諸国の連携は世界の秩序の基礎となる。アメリカとヨーロッパが足並みを揃え一つになれば、世界はより安全、そして繁栄することになるだろう。
サミットの全貌
サミットでの話し合いでは上記のように、様々な分野の議論が繰り広げられた。対外政策、エネルギー保障、気候変動について、経済問題、大西洋諸国同士の貿易(TTIP)等についてだ。
欧州委員会委員長のジョゼ・マヌエル・ドゥラン・バローゾ氏はヨーロッパ諸国に必要なのは、大型ビジネスだけでなく、中型ビジネスの成長の可能性を増やすこと、そして大西洋沿岸諸国経済に何か大きなパワーを投入することが重要だと述べた。
EUが正しく機能すれば、大西洋沿岸諸国のどの地域でも何か新しいビジネスチャンスを生みだせる可能性があるだろう。
今回、オバマ大統領が欧州委員会を訪問するのは初めてであった。大統領は6月に行われるG7サミットのため、またブリュッセルに戻ってくることになる。(高峰一誠)

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