鉄鉱石の事前処理技術でライセンス契約締結
神戸製鋼所(以下、神戸製鋼)は4月23日、インドのエンジニアリング会社であるFLSmidth Private Limited(以下、FLS)と、「KOBELCO ペレタイジングシステム」に関するライセンス契約を締結したことを発表した。
FLSは、デンマークのFLSmidth & Co.A/Sのインド現地法人。セメントや鉱業分野でのプラント設計だけでなく、工場建設を含めたプロジェクト全体への高い遂行能力があるという。
(画像はプレスリリースより)
「KOBELCO ペレタイジングシステム」とは
「KOBELCO ペレタイジングシステム」とは、神戸製鋼が独自改良したグレートキルン方式の鉄鉱石事前処理技術で、鉄鉱石を砕き、丸めたペレットを回転型焼成炉(ロータリーキルン)で球状に焼き固めるシステムだ。
セメントプラントと「KOBELCOペレタイジングシステム」は共にロータリーキルン方式を採用し、また鉱石の選鉱過程でも共有可能な技術がある。FLSは鉄鉱石の選鉱プラントの納入実績が多いため、神戸製鋼と販売面において高い相乗効果を発揮できるという。
両社の展望
インド国内の粗鋼生産量は今後大きく伸びると想定され、原料であるペレットの需要も拡大するものと見込まれる。
FLSは今回の契約で、インド国内において同プロセスを用いたプラントのマーケティング、設計及び建設を実施することができ、国外案件に関しても神戸製鋼と協業して業務を拡大していく。
一方、神戸製鋼は、FLSの技術や販売網を活用し、インドのペレットプラント市場だけでなく、新興国における鉄鋼需要の拡大を推進していく構えだ。

神戸製鋼所・プレスリリース
http://www.kobelco.co.jp/