ARBと利尿薬の合剤
2014年4月8日、MSD株式会社は、持続性ARB/利尿薬の合剤「プレミネント配合錠HD」を発売したと発表した。
「プレミネント配合錠」は、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)ロサルタンカリウムとサイアザイド系利尿薬のヒドロクロロチアジドの合剤。ARBと利尿薬はどちらも高血圧治療に用いられる薬剤であり、ARBは血圧や体液バランスを調節するホルモンであるレニン・アンジオテンシン系を抑制することで血圧を下げ、利尿薬は体液量を減少させることで降圧作用を発揮する。
高血圧治療においては、1種類の降圧薬だけで十分な治療効果が得られない場合、複数の降圧薬を用いる場合も少なくない。ARBと少量利尿薬の組み合わせは、治療ガイドラインにおいても推奨される組み合わせであることから、両剤の配合錠が登場した。
より効果的な血圧コントロールが可能に
MSDからはすでに「プレミネント配合錠LD」が販売されており、今回のHD錠はLD錠の高用量錠となる。LD錠はロサルタンカリウム50mgと利尿薬12.5mgの組み合わせであったが、HD錠ではロサンタンカリウムが最大投与量で100mgまで増量され、より効果的な血圧コントロールが可能になったとされる。
MSDは、「プレミネント配合錠HDが、今後の日本における高血圧治療の新たな選択肢の一つとなり、患者さんおよび医療従事者の皆さんに貢献できるよう努力する」としている。

持続性ARB/利尿薬合剤「プレミネント配合錠HD」新発売のお知らせ(MSD株式会社)
http://www.msd.co.jp/newsroom/msd-archive/2014/Pages/