プロトタイプによりパンデミックインフルエンザの予防も
2014年3月31日、武田薬品株式会社は、新型インフルエンザワクチン「細胞培養インフルエンザワクチンH5N1「タケダ」 1mL」および「細胞培養インフルエンザワクチン(プロトタイプ)「タケダ」1mL」の製造販売承認を取得したと発表した。
これらのワクチンの効果・効能は、「細胞培養インフルエンザワクチンH5N1「タケダ」 1mL」は新型インフルエンザ(H5N1) の予防、「細胞培養インフルエンザワクチン(プロトタイプ)「タケダ」1mL」はパンデミックインフルエンザの予防。
このうちプロトタイプについては、あらかじめヒトでの免疫原性や安全性を確認しておくことで、パンデミックインフルエンザの発生時に迅速にワクチンを製造・供給することが可能になる。
米バクスター社との共同開発
今回のワクチンは、米国の大手バイオ医薬・医療用品会社バクスターインターナショナルインクとの共同開発によるもの。2010年、武田薬品はバクスターの細胞培養インフルエンザワクチンの開発や培養・製造に関する日本国内の独占的ライセンス契約を締結し、開発を進めていた。
武田薬品ワクチンビジネス部長Rajeev Venkayya氏は、「今般の承認取得は、これまで当社が国内でのパンデミックに備えて行ってきた取り組みが結実したものです。当社は、今後も日本および世界の公衆衛生の向上に貢献してまいります」とコメントしている。

新型インフルエンザワクチン「細胞培養インフルエンザワクチンH5N1「タケダ」 1mL」および「細胞培養インフルエンザワクチン(プロトタイプ)「タケダ」1mL」の日本における製造販売承認取得について
http://www.takeda.co.jp/news/2014/20140331_6255.html