50歳以上の女性の出産件数が5年間で約2倍
イギリスの厚生大臣が発表した高齢出産に関するレポートによると、50歳以上の女性の出産件数が、5年間で約2倍に膨れ上がったという。
高度生殖補助医療 (不妊治療)(Assisted Reproductive Technology、ART)の発展により、最近では、50歳を超える女性の出産も珍しくない。10年ほど前は、「高齢出産」といえば、40歳前後の女性の出産を示していたが、今では、50歳前後の女性の出産を指し示すようになった。
このような、超高齢化出産の傾向は、高度生殖補助医療の受診が可能なほとんどの欧米諸国に見られる。特にイギリスではこの傾向が顕著で、2000年には、50歳以上の母親から生まれた子供が44人いたのに対し、2012年には、154人に増えている。
ハイリスクな出産
イギリスの助産師たちは、50歳を超える高齢出産は、リスクが非常に高いと注意を促している。年齢が上がるにつれ、流産や、子宮外妊娠の危険性が増す。また、先天的に障害のある子供が生まれる可能性も増す。高血圧、妊娠中毒症、妊娠糖尿病など、母体への悪影響も増し、最悪の場合、死にいたることもある。
これらのリスクにより、母子ともに悪影響を受ける可能性があるため、50歳を超える妊娠は、糖尿病や、肥満など、持病を抱える女性には推奨されていない。

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