日本へ向け無段変速機構向け製品を供給
アメリカのボルグワーナーは18日、日本のジヤトコが製造する無段変速機構のCVT7向けに、同社のオイルポンプチェーンを供給すると発表した。
小型自動車での搭載に最適化
CVT7は日産やスズキ、三菱といったメーカー各社が製造する自動車で広く用いられており、0.66~1.8リッタークラスのミニカーおよび前輪駆動の小型自動車が搭載対象となっている。
ボルグワーナーが今回供給する一連の技術は、形状の異なる2つのチェーンリンクを用いたもので、騒音・振動・ハーシュネス(NVH)においてはクラス最高峰のパフォーマンスを発揮。システムの動作を滑らかにするとともに、油圧を生み出すことで変速機構へトルクを伝えるプーリーを調整する役割を果たしている。
同製品ではこれと併せて、軽量化とコンパクト化にも注力。ミニカーや小型自動車に合わせたデザインとなっている。製品は今後、日本にあるCVT7の生産工場へ向けて供給される見通しだ。
ボルグワーナー、供給拡大に意欲
BorgWarner Morse TECのJoe Fadool氏は製品の特徴について、「低ノイズかつ耐久性に優れたパフォーマンスを、軽量かつコンパクトにまとめている」と説明。
ジヤトコがアジアや北アメリカといった地域で国際的な展開を行う場合、必要であればローカライズした生産でサポートを行う準備があると述べ、今後のさらなる供給強化にも積極的な姿勢で臨むことを明らかにしている。
(画像はプレスリリースより)

ボルグワーナー プレスリリース
http://www.borgwarner.com/en/News/PressReleases/BWNews/