災害対策本部の強化など、昨年の反省を活かす訓練
愛媛大学医学部附属病院で12月7日、南海トラフ巨大地震などの大規模災害を想定した災害訓練が行われた。東温市消防署や愛媛医療センターなどと連携したもので、病院関係者や地域住民など総勢500人が参加した。
実施体制の確認・検証の他、大規模災害で重要となる「災害対策本部」の強化策が実践された。本部に集められる情報を一元化するなど、昨年度の反省点に改善がみられた。一方で問題点も浮かび上がり、今後の対応策を検討するとしている。
同病院は平成17年11月、松山医療圏の災害拠点病院に指定された。災害時の医療救護活動で中心的役割を担う病院である。
原発の二次災害も想定
訓練では、震度6強の地震が発生し、非常用発電装置等の電源のみが確保されている状況を想定。患者が次々と運ばれる中、医師によるトリアージが行われ、実践さながらの治療が施された。事務職員も協力し、傷病者の搬送や薬剤等の調達を行った。
一般電力が遮断さてれいるためエレベータが停止しており、緊急手術が必要な患者を手術室に運ぶ際の対応に苦労する場面もあった。
また、原発による二次災害で被ばくした可能性がある傷病者が運び込まれた場合に備え、放射線量の測定や洗浄など、厳重な汚染管理のもとで除染作業が行われた。

愛媛大学医学部附属病院 お知らせ
医学部附属病院で大規模災害訓練を実施しました
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