民間企業からの研究資金等受入額は約695億円と過去最高額に
文部科学省は11月28日、平成25年度の大学等における産学連携等実施状況の調査結果を公表した。
平成25年度の民間企業からの研究資金等受入額は約695億円と、前年度に比べて約67億円増加し、過去最高額となった。
要因としては、民間企業との共同研究の「研究費受入額」は約390億円と、前年度に比べて約49億円増加し、過去最高額。また、「特許権実施等収入額」は約22.1億円と前年度に比べて約6.5億円増加、初めて20億円を越えて過去最高額となったことがあげられるとしている。
特許権の実施等収入額は前年度比42.0%増
調査結果では、民間企業との共同研究実施件数は、17,881件で、前年度と比べて956件(5.6%)増加。また、民間企業との共同研究の実施に伴う研究費受入額は約390億円(前年度比14.3%)増となった。
民間企業との共同研究実施件数のうち中小企業と行った件数は4,927件と、前年度に比べて302(6.5%)増。外国企業と行った件数は210件と、前年度に比べて12件(6.1%)増加となった。
民間企業からの受託研究実施件数は、6,677件で、前年度と比べて519件(8.4%)増加。民間企業からの受託研究の実施に伴う研究費受入額は約105億円と、前年度と比べて約9億円(8.9%)増加した。
受託研究全体で見ると、相手先別研究費受入額は、独立行政法人等が約976億円(57.8%)、国が約514億円(30.4%)で、民間企業の約105億円は、6.2%にとどまる。また、治験等による受入額は約192億円と、前年度に比べ約7億円(3.9%)増加となった。
特許出願件数は国内・外国合わせて9,303件と、前年度に比べて199件(2.2%)増。外国特許出願件数については2,698件で、前年度比111件(4.3%)増加となった。
特許権の実施等件数については9,856件、実施等収入額は、約22.1億円(前年度比42.0%増)となり、これに特許権以外の知的財産権等による収入を合算すると約27.4億円(同24.7%増)となっている。
(画像は同調査結果より)

文部科学省 「平成25年度 大学等における産学連携等実施状況について」
http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/sangaku/__icsFiles/