再度申請もドイツ政府は「認めてられない」と回答
エーザイは、この度、ドイツに対して、再度、抗てんかん剤「Fycompa(ペランパネル)」を認めて欲しいと要望したが、同国は承認しないと発表した。
エーザイは、抗てんかん剤「Fycompa(ペランパネル)」を2012年9月に、各国へ向け発表した。同社の発表を受け、ドイツ連邦合同委員会(G-BA)は、ドイツ内にある薬品や治療の経済的評価を行う研究所(IQWiG)に依頼し、同薬について検討した。
ドイツ連邦合同委員会(G-BA)は、2013年3月に「Fycompa(ペランパネル)は、驚くほどの薬ではなく、非常に役に立つとは言えない」とし、承認しないと発表した。その結果を受け、エーザイは、同国の患者に対し、希望者には、同薬を無料で提供すると発表した。
てんかんは、高齢者にも発症する病気
日本神経治療学会の資料によると、てんかんの原因は、脳疾患と言われており、症状は、本人の意思とは関係無く、けいれんなどを起こすことが多いと言われている。
てんかんは、一般的には、成人に近づくとともに発症が減ってくるとされているが、近年、高齢者の脳疾患(脳卒中や脳出血)による後遺症により、てんかんを発症するケースも増えてきているようだ。
各国での「Fycompa(ペランパネル)」取り扱いは?
てんかん治療薬である「Fycompa(ペランパネル)」は、欧州連合や米国に新薬として申請行い、40カ国以上で承認され、20カ国以上で販売されている。日本やアジアでは、臨床実験中である。

エーザイ ニュースリリース
http://www.eisai.co.jp/news/news201466pdf.pdf