初回生産は標準装備 以降もオプションで展開
テネコは13日、同社がモンローブランドにて展開するサスペンションのCVSAeが、ボルボの新型車XC90の初回生産分に標準搭載されることを明らかにした。
同社によれば、初回生産後もボルボの定める独自の製造プラットフォームにのっとり、CVSAeがXC90の全モデルにおいてオプションとして提供される見通しだという。
急な動作にも対応 優れた耐衝撃性
モンローのCVSAeは半自動式のバリアブルサスペンションで、内蔵された4つのスプリングが一秒間に最大で100回近く動作し、衝撃を吸収する仕組みとなっている。
これにより路上のコンディションの変化や、コーナリングや車線変更、発進やブレーキといった急な動作時にも優れた耐衝撃性を発揮。パフォーマンスと快適性の向上を実現しているのが大きな特徴だ。
テネコ、同製品の供給加速なるか
ボルボは2002年、同社の電子式ダンピング技術を他社に先駆けて搭載するなど、長年にわたり良好な関係を築いてきた。その中で多くのモデルにテネコの製品が作用されており、今回それらに引き続いての採用となった。
テネコでは今回の採用に際して、ボルボの安全性や快適性、パフォーマンス向上を目的とした技術発展を重要視する姿勢に触れ、これらをうまく共有することができたとの認識を示している。
また同社によれば、CVSAeと同様の技術を用いた製品は現在、各自動車メーカーにおける計37のモデルに搭載されているほか、9つの新モデルで搭載へ向けた準備が進められているという。同社ではボルボとの契約を追い風に、今後も同製品のさらなる展開を図りたい考えだ。

テネコ ニュースリリース
http://www.tenneco.com/tenneco_equips_all-new_volvo_xc9