トルコが安保理非常任理事国には選ばれず
国際連合は、国連総会において2014年10月16日、193の加盟国が5つの安全保障理事会の非常任理事国を選出した。安全保障理事会の非常任理事国は合計10議席あり、今回は5議席が改選。トルコは今回非常任理事国に名乗りを上げ、同じ地域から立候補していたスペインと最後まで争っていたが、3回目の投票で落選という結果に。
今回の安保理非常任理事国選挙に対するトルコの働きかけ
トルコは国際的な信用を獲得し、重要な国際問題に対して影響力を高める目的から安保理の非常任理事国入りを目指してきた。特にトルコは2015年にG20の議長国を務めるだけではなく、開発途上国の首脳会議の主催国になることが決定している。
さらに2016年には人道支援に対する国際会議を同国で開催するなど、時刻を開発途上国における有力な代表の一つとして、国際社会における政治や経済の協力関係に対して重要な役割を果たす意志と能力を示すねらいもある。
トルコでは共和制の創設100周年となる2023年において、世界の大国トップ10に入ることを目指しており、その布石の一つが今回の非常任理事国入りだった。しかし今回の落選により、同国が未だ十分な国際的な信用を得られていないことを示しているといえる。

国際連合 安全保障理事会ホームページ
http://www.un.org/en/sc/