原発5km圏で白血病のリスクが2倍に
ロイターは11日、仏で発表された調査結果を伝えた。それによるとフランスの国立保険医学研究所が行った調査で、原子力発電所の5km圏内に住む子どもの白血病発病率は他の地域の2倍にのぼったという。
15歳未満の子ども14人が発病
2002年~2007年にかけて、フランス国内にある19か所の原発について、5km圏内に住む15歳未満の子どもを調べた結果、14人が白血病と診断された。
合同で調査に当たったフランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)のドミニク・ローリエ氏は、「この結果は徹底的にチェックされており、統計的に有意な数字」と語った。
同調査の結果は近く、がん専門誌「International Journal of Cancer」に掲載される。
がれき、内部被曝……日本の子どもたちを襲う悲劇
フランスで同調査の対象となったのは、安全に運転されている原子力発電所の近隣地域だ。
福島第1原発事故以来、日本では計画避難区域などはもとより、関東一円でホットスポットが発見されている。
福島第1原発から40km離れた地点で採集されたコオロギからは4000ベクレル以上の放射性セシウムが検出された、との報道もある。
内部被曝のリスクがセシウムより格段に高いストロンチウムについては、多くの地域で測定すらされておらず、汚染度合いは不明のままだ。
こういった状況下で数年後、白血病の発症率がどれほど上昇するか、想像することはパニックをあおることになる、と政府は言うかもしれない。
だが子どもたちにとって、白血病よりパニックの方がはるかにましではなかろうか。

◆FOX News
http://www.foxnews.com/health/2012/01/12/study-child-leukemia-doubles-near-nuclear-power-plants/