放射性セシウム吸着除去フィルターメッシュを実証実験
株式会社くればぁが企画・製造・販売を行う「放射性セシウム吸着除去フィルターメッシュ」の実証実験が福島で行われている。これは、同社が大学・放射能測定機関に依頼され、福島原発に近い地域の土壌に付着した放射性物質を吸着させるためのプロジェクトに参加しているもの。同社によると、放射性物質を吸着させるためのゼオライトを開発し、それを練り込んだメッシュフィルターの効果を測るのが狙いだという。(セシウム吸着除去メッシュ)
(「放射性物質吸着除去フィルターメッシュ」同社HPより)
放射性物質吸着除去フィルターメッシュとは
同社が同じく企画・製造・販売を行う「放射性物質吸着除去フィルターメッシュ」は、半減期が来るまで放射性ヨウ素等を吸着させ除去する。メッシュ素材という特性を利用し、エアコンフィルター、車のエアコンフィルターとして利用できる「放射性物質吸着除去メッシュ」と、網戸や換気扇に利用できる「放射能・雨・付着物質フィルターメッシュ(網戸用)」がある。バックやマスクにも加工利用が可能で、実際に「ダーツ付きマスク」としても販売されている。販売ロットは1m*1mから。価格は1m*1mで9,975円(送料込、税込)から。ネット購入も可能だ。
ヨウ化物添着活性炭を利用
暑さが続く中、外出しなくてもエアコンの利用や窓の開放により外気に触れる日が大半だ。かたや日々原発問題が報道される中、放射性物質などの化学性物質を含む外気をそのまま取り込む事は避けたいという消費者の声も根強い。また、「放射性セシウム137」や「放射性ヨウ素131」などを一旦吸い込んでしまうと、体外に排出出来ず「ガン」の要因になる可能性が高まる。そこで注目されているのが、同社の「放射性物質吸着除去フィルターメッシュ」である。
「放射性物質吸着除去フィルターメッシュ」にはヨウ化物添着活性炭が含まれている。ヨウ化物添着活性炭は、やし殻活性炭に非放射性ヨウ素を添着させた特殊活性炭。これにより放射性ヨウ素(131I2、CH3131I)を除去する。また、同位元素置換作用などの作用で放射性ヨウ素の吸着能力が高められている。
幅広い施設へ導入
なお、手入れ方法は、放射性濃度の高い地域の場合、1ヶ月に一度、中性洗剤を入れた水に30分以上フィルターを漬け、ゴム手袋でもみ洗い。太陽光で天日干しする。メッシュに練り込まれている粉末活性炭は天日干しで90%性能が回復する。その他の地域でも1ヶ月に一度の水洗いと2ヶ月に1度の取り換えを推奨している。
現在は一般家庭への導入のほか、原子力発電所、病院や介護施設などの医療施設、児童施設、学校など、幅広い分野で導入されているという。
問い合わせ先: 0532-51-4151(くればぁ 本社)
放射性物質吸着除去フィルターメッシュ