地デジ難民10万人
24日正午、東北3県をのぞく44都道府県で地上波アナログ放送が完全終了した。これを受け、デジタル放送を見られない人たちからの相談や苦情約14万件が電話窓口に殺到した。総務省では10万世帯に上るいわゆる「地デジ難民」が発生したものと推定している。
特に高齢者世帯などでは、「アナログ放送終了を知らなかった」あるいは「地デジへの移行方法がわからない」といった声が多い。
対応できない世帯も
デジタル放送を視聴するためには、テレビを買い換えるなどの対応が必要だ。特需にあやかろうと国内外のメーカーが在庫を充実させた結果、かなりの安値で購入できるとはいえ、経済的な余裕が小さい家庭では難しい。
比較的コストの小さな対応策として、地デジチューナーを購入してアナログテレビにつなぐ、という方法がある。
5000円程度から購入できたが、各社が製造するチューナーは現在品薄状態で、価格も高騰。人気商品では7月以降3倍に値上がりしたものもある。
もう一つの対応策として、ケーブルテレビの利用がある。移行措置として、ケーブルテレビに加入している世帯ではアナログテレビでそのままテレビ放送が見られることになったが、大手のJCOMで2015年3月末までなど、期限がある。

◆デジタル放送促進協会
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