プルトニウムを飲んでも安心は大ウソだった!
27日、衆議院厚生労働委員会で東京大学の児島龍彦教授が参考人として意見陳述を行った。陳述の中で、児島教授は「広範囲に汚染が広がっている状況は、政府が想定している汚染の危険性とは合致しない」と指摘。子どもたちが危険にさらされている現状について、満身の怒りを表明した。
また、これまで多くの専門家が語ってきた「放射能は安全」という考えを全否定。「プルトニウムを飲んでも大丈夫」と語った東京大学教授がいることについて、「びっくりした」と批判した。
汚染の総量は広島原爆の30倍
児島教授は東京大学先端科学技術研究センターに所属し、「内科治療の一環として、人の体に放射線アイソトープを注入する専門家」。内部被曝について、国内でも最高の権威である。
同教授はもっとも危険な放射線としてアルファ線をあげた。これまで多くの専門家は「紙一枚で止まる」としてアルファ線の危険性をほとんど無視するよう語ってきた。児島教授は内部被曝の危険性を強く訴え、アルファ線がもっとも危険と指摘した。
また汚染の総量は広島原爆の29.6倍に上り、汚染が軽減されていく割合も、広島の1/100程度と遅いという研究結果を報告。
除染について、政府が全く無策である現状について、「国会は何をしているのか」と怒りをあらわにした。
現在、児島教授らのチームが福島県で行っている自発的な除染活動は、セシウムなどの汚染物質を運搬管理する法的な資格を持たないため、「違法行為にあたる」という。
なぜかマスコミで報道されない児島教授の陳述
本ニュース原稿を書くにあたって、すでに多くのマスコミがとりあげているもの、と信じて調べたところ、児島教授の陳述について見つかった報道はNHKのものだけであった。
福島原発事故におけるマスコミ報道の偏りを感じずにはいられない。

◆YouTube 国の原発対応に満身の怒り