中国でひき逃げされた女児を10数人が無視
車にひき逃げされた女児を何人もの通行人が無視する動画が配信され、物議を醸している。
ひき逃げの舞台となった中国でも、ひき逃げ犯はもちろん、無視して通り過ぎた通行人に対して非難の声が高い。
そんな中、同じ中国で「転倒した高齢者に手を貸さない」ケースが増えていることについて、アンケートが行われた。
社会の信用危機が拡大
「転倒した高齢者に手を貸さない」ケースについての調査は、首都経済貿易大学など3大学が行った。
18日に発表された調査結果では、手を貸さない理由について「面倒に巻き込まれるのが恐い」とした人が87.4%にのぼった。
「手を貸すべき」とした人は64.8%おり、調査を行った3つの大学では「社会道徳は失われていないが、社会の信用危機が拡大している」と分析した。
権利意識の強い社会では、女児ひき逃げのケースでも、助けるためにと移動させたことで塞栓などが発生すれば、責任を問われかねない。
中国社会にそういった「面倒を避けたい」という意識が強いことがうかがえる。

◆人民網
http://j.people.com.cn/94475/7621437.html