85歳の妻に指輪贈る
マサチューセッツ州に住む97歳の男性エヴェレットさんが、65年間連れ添った86歳の妻のベティー・ポッターさんに対し結婚指輪を送ったことが、現地で話題となっている。
周囲の協力で実現
両者が結婚したのは65年前。エヴェレットさんはプロポーズした当時経済的に苦しく、ダイヤモンドの指輪を送ることができなかった。エヴェレットさんは当時のことを
「それがずっと気がかりで、後悔していたのです」
と振り返る。
しかし、先日彼はようやく念願だった妻への指輪を渡すことができたという。その陰には彼の住む養護センター、医療施設、宝石店などの協力があったという。実は夫のエヴェレットさんは終末期ケアを受けており、そこで人生最後の願いについて聞かれたエヴェレットさんは妻へ指輪をプレゼントしたいと回答。これに周囲も協力し、最後の願いを実現させる手はずを整えたのだ。
まず、養護施設は夫妻のために2度目の結婚式を企画し会場を確保。移動は車で行うと体に負担がかかるため、救急車の運営会社(※米国の救急車はほぼ私営)が送迎を手伝った。宝石店はダイヤの指輪や新しい結婚指輪、ブーケ、シャンパンなどを格安で提供した。
長年の願いがかなうと知ったエヴェレットさんは披露宴の食事メニューの検討などにも参加。当日ベティーさんの笑顔を見た彼は心から喜んでいたそうだ。
人を笑わせることが好きで、またロマンチストでもあるという彼は、式の誓いの言葉をこう結んだ。
「ちゃんと歯が揃っていれば、もっとちゃんと言えるんだけどね……。でも、一生愛しているよ」
ナリナリドットコム