逃げ出す外国人・外国資本
東日本大震災を受け、日本国内から避難する外国人が増えています。特に、福島原発の事故について、海外では非常に深刻に報道されているため、ビジネスマンなど多くの外国人が「脱出」する事態となっています。
こういった事態が経済に与える影響は大きく、近年にない地価の大変動が起こるものと見られています。
好調だった別荘地は大幅下落?
長引く不況下で、北海道の地価は下がり続けてきました。20年連続して下がり続ける中、昨年度、ゆいいつ上昇したのが倶知安町。香港の大資本がホテルや別荘地開発を手がけ、積極的に海外からの観光客を誘致しているためです。
今回の震災を受け、こういった活動にも急ブレーキがかかるもの、と見られています。中国では特に原発事故や放射線の影響について、危機感を大きく伝える報道が続いているため、富裕層の別荘購入などは今後激減。一転、地価の下落が起きるものと予想されます。
関西では特需? 地価上昇も!
テナントビルの供給過剰などから、大阪では地価の下落が続いてきました。震災による停電や放射能汚染を避けるため、首都圏に本社を置く企業が大阪への移転を検討する動きが見られ始めています。社員などの移転もあり、ビジネス用の商用地だけでなく住宅地の地価も上昇するのでは、と期待されています。
また被災者など東北、北関東在住者の移住もあり、マンションなどの需要も活発化するものと見られています。
編集長 谷垣吉彦
◆国土交通省 土地総合情報システム http://www.land.mlit.go.jp/webland/