年間10%のエネルギー使用量削減を目指す
京都大学と富士通は、電源タップを活用した電力使用状況を管理するエネルギーマネジメントに関する実証実験を開始した。実証実験の期間は、2011年4月から2012年3月までの1年間である。
今回の実証実験により、京都大学の実証実験エリアにおいて年間10%のエネルギー使用量および温室効果ガス排出量削減を目指す。
コンセント単位のエネルギーデータを収集
今回用いる「スマートコンセント」と呼ばれる電源タップは、富士通研究所と富士通コンポーネントが開発した、業界最小クラスの電力センサー内蔵の電源タップである。
京都大学らは、京都大学の本部がある吉田キャンパスにおいてスマートコンセント約150台を設置し、スマートコンセントに接続された機器のコンセント単位のエネルギーデータを収集する。これにより、エネルギーデータから個人や、機器ごとのエネルギー利用状況を把握する。
また、エネルギー利用状況を利用者の業務や行動別で比較することで、エネルギー利用の「ムリ・ムダ・ムラ」を見える化する。これにより、ひとりひとりの省エネ(節電)意識を高めて具体的な削減効果に結びつけられるようなエネルギーマネジメントシステムの実現を図る。
富士通のニュース・リリース