金銭的価値を持った用途へ応用
A・Tコミュニケーションズと国立大学法人鹿児島大学は、2次元コードの複製を検知する「透かし情報埋め込み技術」の特許を取得した。
2次元コードの一種である「QRコード」(登録商標)は、印刷物に機械可読な情報を埋め込むものとして普及してきたが、昨今では、航空券や劇場券の電子チケットとしての利用に代表されるように、金銭的価値を持った用途への応用が広がっている。このため、セキュリティ性の高いQRコードの開発が急務の課題となっていた。
ロゴQとの組み合わせによりセキュリティ性アップ
A・Tコミュニケーションズは、独自に開発したカラー2次元コードである「ロゴQ(特許取得済、登録商標)」というデザイン性を持ったQRコード技術を持っている。「ロゴQ」のコード技術は、誰でも容易に作成できるQRコードと異なり偽造が困難であることから、詐欺サイトなどへの誘導防止効果を高められるとしている。
そこで、この「ロゴQ」に、今回特許を取得した「透かし埋め込み技術」を組み合わせることで、よりセキュリティ性の高い2次元コードを提供することができるという。 なお、「ロゴQ」は、既にモバイル会員証やモバイルサイトへの誘導ツールとしてとして様々な企業に採用されている。
今後、QRコードの開発元であるデンソーウェーブ及びA・Tコミュニケーションズの協力会社とともに、実用化に向けての開発を進める。また、実用化に向けて協力企業の募集も行っているという。
A・Tコミュニケーションズと鹿児島大学が産学協同で2次元コードの複製を検知する“透かし情報埋め込み技術”の特許を取得