お金、検診、そして……
がん保険を扱う大手保険会社アフラックが4月26日、がんに関する意識調査の結果を発表した。
アフラックでは、全国各地でがんに関するセミナーを実施している。今回発表された調査結果は、昨年その来場者から集めたアンケートを分析したもの。
「あらかじめ備えた方がいいと思ったことは何ですか?」という設問では、がん経験者の多くが、次の3つをあげている。
「治療費」「検診などによる早期発見」そして「がんに対する知識」である。
治療費は意外に安い?
この調査結果の中で注目すべきは、「治療費」に対する意識だろう。
入院費用、交通費などを含めた治療費の総額について、「50万円程度」と答えた人はがん未経験者では3.7%しかいない。
がん経験者では、およそ10倍の36.3%が「50万円程度だった」と答えており、予想と実態に大きな隔たりがあることがわかる。
またがん経験のない人に「治療費は主に何でまかなうのが有効と思うか」と訊ねたところ、70.1%が「保険」と回答している。
一方、がん経験のある人たちに「実際に治療費を何でまかなったか」と訊ねた回答結果は、「保険」が48.5%、「貯蓄」が43.0%となっている。
実際のがん治療は、一般に予想されているより安価であり、支払いには「貯蓄」が大きなウェイトを占めることが読み取れる。
3割の人が○○でがんを発見!
もっとも多くのがん経験者が「治療の備えとして有効」としている早期発見だが、経験者のうち31.9%が地域や職場のがん検診で、がんを発見している。
無料、あるいは安価で受けられるこういった検診の有効性が、あらためて実感できる。
著:ハッピーライフエンド編集長 谷垣吉彦
◆アフラック