誕生日まであと3週間……
ギネスブックにも世界最高齢者として認定されていたブラジル人女性、マリア・ゴメス・バレンティンさんが21日、肺炎のため亡くなった。享年114歳。115歳を迎える7月9日の誕生日まで3週間弱だった。
バレンティンさんは1896年7月9日にブラジル南部の街カランコラで生まれた。1913年に結婚。1946年に死別した夫との間には、息子を1人もうけたが、1990年代の初頭に死去している。
孫は4人、ひ孫7人、やしゃご5人がおり、車椅子生活だった彼女の面倒は孫娘がみていた。
長寿の秘訣はワインと○○?
2010年11月にそれまで世界最高齢とされていたフランス人女性、ウジェニー・ブランシャールさんが死去して以来、バレンティンさんが最高齢者とされてきた。
ブラジル人で初めて110歳を超えたことで、同国内でも注目されていたが、114歳と347日という長寿記録は、過去の世界記録に照らしても、上位に入るものとも見られる。
バレンティンさんは長寿の秘訣を「健康的な食生活」と語っていて、自身はコーヒーやパン、果物、ミルク、亜麻仁油などを食べ、ワインもときどき飲んでいた。スパイシーな食べ物も好んでいたそうだ。
世話をしてきた孫娘によると、バレンティンさんは血圧やコレステロールをコントロールする薬はいっさい飲んでいなかったという。また、長寿の秘訣を訊ねると、「人のことを気にしないこと」と語っていたそうだ。
和を大切にする日本人には、見習うのが少し難しい「秘訣」かもしれない。
日本の最高齢者は佐賀の女性
現在、日本人の最高齢者は佐賀県に住む長谷川チヨノさん114歳。バレンティンさんと同じく1896年生まれで、11月には115歳の誕生日を迎える。
バレンティンさんの死去を受け、1位になった米女性ベシー・クーパーさんに次ぐ長寿2位となっている。
著:ハッピーライフエンド編集長 谷垣吉彦
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マリア・ゴメス・バレンティン wiki