クーポン掲載基準などを厳格化した「ポンパレポリシー」
クーポン共同購入サイト「ポンパレ」を運営するリクルートは1月25日、クーポン掲載基準などを掲載した「ポンパレポリシー」を公開した。
年末年始を騒がせた“Grouponおせち問題”などを受けて、ポンパレの審査の厳格さをアピールし、ユーザーへ安心感を与える狙いだ。
ポンパレポリシーで安全性をアピール
ポンパレではクーポン掲載前に、
(1)企業そのものを審査する「掲載審査」
(2)景品表示法に基づき二重価格を防ぐ「通常価格実績確認」
(3)景表法や薬事法など各種法規制違反を防ぐ「表現や内容の審査」
を実施し、金銭被害や人体被害、チケットの内容の不実行、不当な二重価格を排除しているという。
同ポリシーでは、
「不透明なチケット、不正などがあった場合には厳しく対処を行い、ユーザーのみなさまに真摯に対応する」「常にユーザー第一の視点に立ち、ユーザーのみなさまにご満足いただけるサービスを推進していくことを誓います」
と明言しており、ユーザーに対し真摯な姿勢を見せている。
ポンパレでは以前、オープン当日に販売したクーポンの価格が「不当に高いのでは」という指摘が相次いだことがあり、クーポンの提供内容変更を行っていた。リクルートはその経験から審査を厳格化し、トラブルを未然に防いできたという。
「不当な」二重価格への注意
ポンパレがポリシーを発表するなど、同業界では審査等の厳格化が次々行われていく方向だ。しかし、ユーザーはクーポン購入の際、常にリスクを考えるべきとの声もある。
Groupon系サービスは、「二重価格表示」を前提にしている。二重価格表示とは、実際の販売価格にほかの価格を併記して表示すること。販売されるクーポン名が二重価格となっているケースが多く、ユーザーは混乱しがちだ。例えば「通常2万1000円のおせちが50%引きの1万500円」、「通常5000円のネイルケアコースが70%引きの1500円」といった表示となるが、これらは二重価格表示に当たる。
二重価格表示は、正当であれば消費者の判断材料になったり、業者間の競争促進といったメリットがある。しかし、販売実績のない価格を「通常価格」などと表記し、あたかもお買い得であるように偽装する「不当な」二重価格表示がされている可能性もある。
消費者保護のため、景表法では不当な二重価格表示が規制されているが、まずはユーザー自身が二重価格を見極めることが重要になっているのが現実だ。
ポンパレポリシー
http://ponpare.jp/doc/ponparepolicy.html