アジアの文化財と仏教を愛した男
シルクロードなどをテーマにした幻想的な絵画で有名な「平山郁夫」氏ですが、残念ながら一昨年亡くなってしまいましたね。そんな平山氏が最後まで守ろうとしていたアジアの遺跡や宝物、そして平山氏の一番の大作「大唐西域壁画」も展示されているのが東京国立博物館で開催中の「仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護」です。
この展覧会では平山氏が愛したアジアの文化財と仏教の源流であるパキスタン・クシャン朝で2~3世紀に作られた仏陀象や中国西域で6~7世紀に作られた仏像などが展示されています。
超大作は全長70m
そんな平山氏の集大成ともいわれているのが「大唐西域壁画」であり、1976年に奈良の薬師寺の管主に依頼されて制作した超大作です。全長70m、13面からなる大作であり、今回が薬師寺以外での初めての公開となるということです。
平山氏はこの壁画を描くために現地取材を100回以上も行い、ナント20年もの歳月をかけたといわれています。そんな平山氏の執念ともいうべきこの作品は一見の価値ありですよ。
仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護
東京国立博物館 平成館
東京都台東区上野公園13-9
03-5777-8600
開催期間/3/6(日)まで 月定休
開館時間/9:30~17:00(最終入場30分前)
料金/一般1500円
「仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護」
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=X00/processId=00