社会貢献を目指す人たち
起業家が夢を語り合う会green drinks Tokyo(gdT)に集まった人たちは、それぞれ”
起業意図が社会貢献”という崇高な志を持った企業家たちの集まりであったようで、活動内容に感銘するところがあったので、以下その活動にスポットを当ててみた。
ワタミの渡邉会長は教育支援で貢献
ベンチャーの代表格である
ワタミを創業した渡邉美樹会長は、大学卒業後、会社経営に必要な財務や経理を習得するため経理会社に半年間勤め、その後1年間運送会社で働き資本金300万円を貯めて、1984年に経営不振だった「つぼ八」の店を買い取り、FC店オーナーとして起業、飛躍的に売上を伸ばしたのが成功の発端だ。
その後、1992年に居食屋「和民」の開発をはじめ、
「外食」「介護」「高齢者向け宅配」など幅広い事業を展開、メディアにも積極的に登場し広告塔になっているが、
「教育」への関わりについては、
渡邉さん自身も会社を起業した 23,4歳の頃から、いつか「教育」に携わりたいと思っていたそうです。「僕は、NPOの世界に入っていくために外食だけをやりました。ひとりでも多くの方に影響を与えたかった。1000店舗で1日200人きたら、すごい影響力になります」と語る渡邉さんは近年、
教育支援プロジェクト「スクール・エイド・ジャパン(SAJ)」 を立ち上げました。この10年、投資すべきNPOが見つけられず、それならばと自分達で設立したと言います。経営が上手くなければ本当に必要な人達に資金が届かない。1円でも多く現地に資金を送るため、これからはNPOにも経営が必要だということを強く訴えていました。「僕(ワタミ)の目的は
地球上で一番多くのありがとうを集めることなので、ビジネスと社会貢献の境目が全くないです」と語る渡邉さんの目は、強い使命感に燃えていました。 (以上、記事引用)
という。
環境、募金など、さまざまな社会活動を通して
NPO法人リコリタの真田武幸理事長は、2007年12月に「
NPO法人秋葉原で社会貢献を行う市民の会リコリタ」を立ち上げ、「Myメイドバッグプロジェクト」「秋葉原環境会議」「秋葉原菜園」などユニークなソーシャルアクションを展開中とのこと。
ユナイテッドピープル代表の関根健次さんは、2002年に起業し、学生時代に紛争地パレスチナを訪問したことがきっかけで、世界の問題解決を目指す事業を開始。2003年5月に
NGO/NPO支援のための募金サイト、イーココロ!を立ち上げる。2008年3月には
ネットで署名活動ができる署名TVをリリース。2007年より
社会的企業や社会起業家を応援するソーシャル・イノベーション・ジャパン(SIJ)フェローである。
NPO法人森の蘇りの松田卓也さんは、早稲田高田馬場の地域通貨「
アトム通貨」を立ち上げた。現在は過密人工林の多い
日本の森を蘇らせるべく、間伐(木の間引き)をして日の光を入れる「皮むき間伐」に注目し、
NPO法人森の蘇りでその皮むき間伐を「きらめ樹体験」と名付け、全国に広める活動を行っているという。
また、
雑誌ビッグイシューと共同で、自然をケアする
新しい雇用のあり方『緑の雇用』プロジェクトにも積極的に取り組んでいるとのことだ。
なお司会の鈴木菜央氏は、06年にウェブマガジン「
greenz.jp」を創刊し、
環境・サステナビリティをテーマにしたクリエイティブ制作・ディレクション、コンサルティングを行うとともに、ビジネスとメディアを通して
持続可能でわくわくする社会に変えていくことが目標という。
以上、それぞれに素晴らしい志を持った人たちと活動ではある。
greenz.jpの夢を語り合う会