産学連携で「ホームドクター制」など推進
大阪府立大、
大阪市立大、
大阪府中小企業家同友会の3者は24日、大阪市内で「産学地域連携基本協定」を締結した。
同同友会は両大学が新たに創設する「
中小企業技術相談 ホームドクター制度」の第1号適用となり、今後、産学連携の取り組みや講師派遣、人材交流などの事業を推進していくこととなる。
ホームドクター制度は、2008年度に両大学が設置した「
府大・市大産学連携共同オフィス」が主体となり、同同友会会員を対象とした専用窓口を設置する。
コーディネーターが相談に対応
ホームページからの技術相談や経営相談にコーディネーターが対応し、内容に応じて最適な教員を紹介して課題の解決にあたるが、両大学で対応できない技術内容の場合は、他の公的研究機関などを紹介する。
大阪府立大の奥野武俊理事長は「コーディネーターは企業OBらが務めており、適切な教員に伝える仕組み」と説明し、同同友会の畑野吉雄代表理事は「企業から見て、大学という敷居が低くなってありがたい」と歓迎する。
大阪市立大の金児暁嗣理事長も「産学連携に力を入れていきたい」と強調する。
同同友会は府内の中小企業経営者約2,800人が加盟しており、平均従業員規模は約30人。企業体質の強化や経営者の成長、中小企業をとりまく経営環境の改善を目指して活動している。
地域連携の取り組み具体例、ホームドクター制度