会長、講演で語る
チョーク製造会社「日本理化学工業」の大山泰弘会長(77)が沼津市で講演した。
日本理化学工業は従業員の7割が知的障害者であるが、講演の中で大山会長は「働く喜び、張り合いを感じてもらい。企業にとっても貴重な戦力だ」と話した。
また、「理解力を設定し、段取りを組めば仕事ができる」とも語った。
講演会は
沼津特別支援学校などでつくる「沼津・三島・田方地区就業促進協議会」が主催した。
同社では工場の機械のスイッチのそばに砂時計を置くなど工夫して、今では全工程を彼らがすべてやってくれる。
首相も訪問
日本理化学工業が知的障害者を受け入れたのは50年前にさかのぼる。
当時、障害者もつスタッフが「昼も休まず仕事に没頭する姿に心を打たれた」ことがきっかけになった。
そして現在では障害者雇用を積極的に進め、従業員72人中52人が知的障害者になった。
鳩山由紀夫首相も就任直後に訪問して、「日本の底力だ」と感動したようすだった。
このことは、臨時国会の所信表明演説でも紹介された。