近畿に地震は来ない、根拠のない安全神話があった
1995年1月17日午前5時46分、淡路島北淡町野島断層を震源とするマグニチュード7.3の地震が発生。同時多発火災により大惨事となる。死者6,434人、重軽傷者者43,792人。全半壊家屋274,181棟。焼失家屋約7,500棟、避難者約35万人。
遺族半数の悲しみ癒えず
読売新聞による遺族を対象にしたアンケートによると、回答した半数近くが、いまだに悲しみは癒えないとしており、5年前に行った前回調査とほぼ同じ結果だという。15年たった今も大切なものを失った悲しみは続いている。
防災の固定概念はすてる
机の下に隠れる、は臨機応変に直下型の場合、古い家の場合は、直ちに安全ゾーンに移動が望ましい。ドアの変形による閉じ込め、火災やガス漏れが発生も考えられるため。直ちにドアを開け避難路確保。2階以上は、部屋から出て階段室などの近くで揺れが収まるのを待ち、揺れが収まってから階段で避難するなどがよい。
事前の対策もカギ家具や電化製品の転倒落下防止対策により、逃げ道は確保されやすくなる。ガスコンロにおいても安全機能を備えた商品かどうか確認する機会にしてみてもいいかもしれない。
ガラスなどの破片で逃げる際に足の怪我をしたというのも当時よくきいた話。枕元に靴が無理なら、いつも決まった場所にスリッパなどを置くのもいいだろう。また、大地震ではドアが変形して開かずパニックになるようなので、2階以上はバルコニーから非難ばしごで脱出するということも頭にいれておく。
阪神大震災を記録しつづける会
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