高い透明性と高い着色力を持つ
2023年9月19日、DIC株式会社の子会社であるサンケミカル社(以下 サンケミカル)は、自動車用塗料について、新しい高微粒子顔料分散体2種類の上市を発表した。
「eXpand! Yellow ST 1018」と「eXpand! Black ST 9005」の2種類となり、前者は光の散乱を抑えたことにより高い彩度と透明性、後者は散乱を抑えた漆黒をそれぞれ具現化しており、自動車のカラーリングバリエーションの選択肢を増やす。
自動車用塗料も進化しており、塗装の定着力だけでなく、色の深み、輝き、フロップ、光沢においてより高級感のある仕上がりを可能とする。
進化する塗装技術
今回は、色の見え方が良くなる技術を盛り込んだ塗装であるが、1990年頃までの塗装は劣化しやすく、塗装の光沢どころか塗装自体が10年程度で剥がれてしまっていた。
近年は耐久性が上がるだけでなく、艶や光沢などに加え、カラーバリエーションの自由度が高くなっている。
経年において付いた細かいキズが塗装劣化の元となっていたが、近年は塗装に柔軟性を持たせることで自己修復するものまで現れた。
自動車塗装の進化は格段に進歩しており、現在高級車に限定される特別塗装も、一般車に使われるかもしれない。
(画像はプレスリリースより)
DIC株式会社
https://www.dic-global.com/