食育や環境にも配慮
機械設計や人材開発を行う「
株式会社ロジックソリューションズ(岐阜県岐阜市)」が母体となって発足した農業生産法人「
LSふぁーむ」が誕生して約1年になる。同社は農地法改正により、異業種企業として農業に参加した。瑞穂市郊外の試験畑には笑い声が広がる。若者たちに「いい土ができてきたなぁ。土触ると気持ちいいだろ」と代表の小坂井雅次(48)さんが声をかける。
残飯がビジネスを拡大
作物はすべて有機栽培で行い、農薬や化学肥料の代わりに食品をリサイクルして作る液体肥料を使っている。当初は遊休農地を活用し、社員やその家族に安く作物を提供できればと始めたが、農業を知るうちに、食育や環境、担い手の育成など、アイデアが次から次へ生まれた。
夢は膨らむばかり
試行錯誤がありながら、小坂井さんは「慣例も前例も関係なく、自由な発想で挑戦できる」と異業種ならではのメリットを強調する。「障害者の雇用の門戸を、農業で広げられないか」と農業に懸ける想いは募るばかりだ。