現代の思春期の悩みは軽視できない
過去10年間で、不安障害、社会不安、パニック障害などメンタルの問題は、若者の間で17%増加している。しかしその症状が現れてすぐに対処する人は、全体の1%だけであると言う。
その理由の1つは、両親はもとより周囲の人間が、若者が落ち込んだり不安になったりすることは、たとえそれらの行動が学校や家庭の人間関係を妨げる場合でも、10代ならよくあることだと軽くいなしてしまうからである。
不安は誰もが経験する。特に10代は、身体的、ホルモンの急速な変化が感情の変化と一致するため、思春期の不安は日常的に生じる。しかし気分の低下や行動の変化が6ヶ月以上続く場合は、不安障害を持っている可能性があると言う。
そんな時にテクノロジーやソーシャルメディアの使用が増加すると、すでに引っ越し、転校、両親の離婚などの何らかの理由で不安を経験している若者は、ストレスや悲しみが増すと言う。
3月13日のParent Mapに、10代の不安の深刻度を判断する方法やどう手を差し伸べるべきなのかなどが記されている。
リアルなコミュニケーションが大事
現代はソーシャルメディアによって、10代の若者はアイデンティティの社会的帰属を常に意識せざるを得なく、スマホや携帯電話のチェックをすることで不安に拍車がかかってしまう場合がある。その変化に気付かなければならないのは、一番近くにいる家族や周囲の大人であろう。
睡眠障害、そして食事の好み、時間、量に関する変化は、学校に行かなくなるなど日常生活から離脱する警告サインである。そうなる前に、普段から大人が子供たちとコミュニケーションを図り、現代の子供たちの資質を理解しなければならない。
思春期の子供というのは親の存在を無視するかのような態度を取ることがよくあり、親はイライラさせられるものだ。しかし現代においては、これも不安の兆候である可能性がある子もいると言う。
そういった事実を大人がきちんと学んで、思春期は生意気でどうコミュニケーションを取って良いか分からないと、放っておかないべきである。
しかし大人のケアが十分であったとしても、子供同士の世界が原因で不安障害を患ってしまう子供ももちろんいる。
しかし普段から大人がコミュニケーションを取っていれば、子供は苦しい時に大人に頼れる土壌ができ、抵抗なくセラピストに相談に行ける。訓練されたセラピストと治療を進めていくことで、不安が早く軽減できる可能性が高い。そして不安を管理し、ストレスや心配に対処するスキルを学ぶこともできる。
子供を救うために大人は、積極的に仮想ではないコミュニケーションを図るべきである。
(画像はPxhereより)
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