<detail_line_orange>10月の時点で倒産件数は過去最多に</detail_line_orange>株式会社帝国データバンクは、11月20日、「酒場・ビヤホール」を主業とする事業者で、法的整理かつ負債1,000万円以上を対象とした「居酒屋経営業者の倒産動向調査(2020年1月~10月)」の結果を発表しています。
調査によると、2020年1月~10月における居酒屋経営業者の倒産は164件発生し、2019年の161件を10月までに更新していることが明らかになっています。
▲[居酒屋経営業者の倒産動向調査(2020年1月~10月)居酒屋経営者の倒産件数推移 結果グラフ]:株式会社帝国データバンク
<detail_line_orange>いわゆる第3波が居酒屋にとって深刻なダメージに</detail_line_orange>2020年1月~10月における居酒屋経営業者の倒産件数164件を地域別でみると「関東」が50件で一番多く、都道府県別では「東京都」が30件、「大阪府」が26件と続いています。
負債額別にみると、「1,000万~5,000万円未満」の小規模倒産の構成比が80.5%(132件)にのぼり、「5,000万~1億円未満」の倒産は24件と、10年ぶりに20件台となっています。
態様別にみると、「破産」が155件で全体の94.5%を占めています。
10月よりGoToEatキャンペーンがスタートし、飲食店への客足の伸びに期待が寄せられていましたが、近ごろの新型コロナウイルス感染拡大第3波の発生により、飲食店に深刻なダメージを与えかねない状況になりつつあります。
例年であれば忘年会や新年会があり、居酒屋にとってはまさに売り上げに期待が持てる時期を迎えることになりますが、年末年始需要の消失で、今後倒産件数が加速する可能性がでてきています。
株式会社帝国データバンク プレスリリース
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p201103.pdf