2021年度の臨床試験開始を目指す
株式会社CureAppは、2020年11月18日、がん患者を支援するアプリ『治療アプリ』の開発を第一三共株式会社と共同で開始したと発表しました。
このアプリは、医学的に正しい支援を院外でも提供することで、薬物治療に取り組むがん患者のQOL向上に貢献するというもの。開発は両社の強みを組み合わせる形で行われ、2021年度の臨床試験開始が目指されています。
継続が重要な外来がん治療を支援
株式会社CureAppは、疾患治療用プログラム医療機器の製造販売を目指している医療ベンチャー企業です。高度なソフトウェア技術と医学的エビデンスに基づいた開発を展開しており、新しい医療サービスとして『治療アプリ』の開発も推進。『治療アプリ』では既に、「高血圧治療アプリ」「非アルコール性脂肪肝炎治療アプリ」などが開発されています。
同社は、この『治療アプリ』が持つ特性が、外来がん治療の支援において有効であると判断。外来がん治療の薬物療法では、全身状態や副作用をコントロールしながら治療を継続することが、重要となります。このコントロールにおいて有益な情報を『治療アプリ』を通じて提供すべく、今回の共同開発は開始されました。
将来的には、広範ながん種へ適応を広げる
がん患者を支援する『治療アプリ』の開発は、株式会社CureAppが持つ『治療アプリ』研究開発における強みと、第一三共株式会社が持つ医薬品開発やがん治療に関する強みを組み合わせる形で、行われます。
両社は、乳がん患者を対象とした臨床試験の開始を、2021年度に予定。将来的には、広範ながん種へ適応を広げることも想定しているとのことです。
(画像は株式会社CureAppの公式ホームページより)
がん患者支援『治療アプリ』で第一三共との共同開発を開始 - 株式会社CureApp
https://cureapp.blogspot.com/2020/11/cureapp.html