帝国データバンクが2020年度上半期の飲食店の倒産件数を分析、動向を発表した
4月~9月の飲食店倒産件数は392件、業態別では酒場・ビヤホールが98件と最多
このままのペースで倒産が相次ぐと2019年度の過去最多784件を上回る可能性も
帝国データバンクが飲食店の倒産動向について発表
2020年は、新型コロナウイルス感染拡大という誰もが予想していなかった課題が発生した。飲食店事業者は、休業要請や営業時間の短縮などを余儀なくされ、厳しい経営環境に置かれている。
帝国データバンクは、2020年度上半期においての飲食店事業者の倒産動向を分析、10月13日に発表した。
2020年度上半期の倒産件数は392件
2020年の4月~9月の半年間で、飲食店事業者の倒産は392件発生している。この数字は、半期としては2019年度下期の409件に次ぐ件数であり、上半期だけで見ると過去最多である。
業態別の倒産件数で見ると、2020年度上半期は、おでん店・焼き鳥店・もつ焼き店などを含む「酒場・ビヤホール」が98件と最も多い。つぎに、「中華・東洋料理店」が55件、「西洋料理店」が54件、「日本料理店」が40件、「一般食堂」が34件とつづいた。
負債額別では2020年度上半期において、「5000万円未満」の小規模な倒産が312件と、全体の約8割を占めている。ついで、「5000万円~1億円未満」の倒産が44件、「1億円~5億円未満」の倒産が31件であった。
2020年度も過去最多の倒産件数にのぼる可能性がある
前年2019年度の飲食店倒産件数は、784件と過去最多であった。
厳しい業界環境のなか、このままのペースで倒産が相次ぐと、2020年度も過去最多の倒産件数となる可能性がある。
(画像はプレスリリースより)
帝国データバンク 調査結果
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p201004.pdf