POSデータによる7月飲食店売上調査はGO TO トラベル影響度合いに注目した
コロナ感染が落ち着いている主要都市以外ではキャンペーンで一定の効果があった
コロナが収束するまでは、キャンペーンの大きな効果は期待できないかもしれない
POSデータが7月度の飲食店売上調査結果発表
クラウド型POSレジサービスを提供しているポスタス株式会社が毎月配信している飲食店売上動向レポートの7月度調査結果を発表した。
飲食店売上はコロナの影響を最大に受けた4月を売上の底として、5~6月にかけて回復傾向をみせたが、7月からの感染者増加を受け、依然不安定な状態が続いている。
そうした中7月22日から「GO TO トラベル」キャンペーンが開始されたことを受け、今回の調査では同キャンペーンが飲食店に与えた影響度合いについて注目した結果をとりまとめている。
同調査は、POSレジを導入している飲食店の売上データを抽出して集計したものである。
「GO TO トラベル」キャンペーン開始による売上の変化
7月20日週の対前週比売上をみると、全国平均は120%だった。地方別では東京・大阪は110%未満、その周辺都道府県は110%台であったのに対し、主要都市から離れたエリアでは130%以上と伸び率が高かった。
この結果、キャンペーン利用者の多くは主要都市を避けて、主要都市から離れたエリアに出かけたことが推測される。
キャンペーン初日と2日目の売上集計では、関東以外が初日は昨年比90%、前日差+24%で、2日目は昨年比106%、前日差+16%だったのに対し、関東地方が初日は昨年比74%、前日差+16%で、2日目は昨年比70%、前日差-4%となった。
こちらの調査からは、キャンペーン初日、2日目瞬間的に売上を伸ばしており、「GO TO トラベル」キャンペーンは一定の効果があったことが見て取れる。
「GO TO トラベル」キャンペーン効果は流動的
飲食店売上は最低の状況からは脱したようにみえるが、未だに日々の感染者増加に影響を受け、地域によっても差が出てきている。
「GO TO トラベル」キャンペーンは、少なからず効果をもたらしているともいえるが、期待しているような大きな効果が出るには至らず、コロナ感染の波が収束するまで待つ必要がありそうだ。
飲食店としては、キャンペーンの恩恵にあずかるまでしばらく我慢の時が続きそうだ。
(画像はプレスリリースより)
【2020年8月】POSデータ分析レポート
~「GO TO トラベル」キャンペーンの影響について飲食店の売上動向を調査~
https://www.postas.co.jp/data/4/