話し合うことで得られるメリット
Science Dailyは、善意のコミュニケーションが一般的な問題を解決することに役立つという学術研究レポートについて7月13日に掲載している。
コミュニケーションによる行動は2タイプ
これは、日本の東京工科大学と、中国のノースウェスタンポリテクニックの国際調査研究チームが行ったもの。
コミュニケーションによる人間の行動を調査したところ、気持ちや満足度などの感情と、期待や願望などの見通しを伝えることで、人々が共通の問題に協力し、良い結果につながることを示したという。
実験では中国南部から学生351人、北部から126人、33カ国から112人の学生が参加。コミュニケーションができるグループ、制限されているグループ、全くできないグループをつくり、投資ゲームを行った。
この研究では、協力と利他主義という社会的行動タイプを特定した。
コミュニケーションの違いが結果を変える
3人、7人、11人などグループ規模を分けているが、規模に関係なく、コミュニケーションがあるほど目標に到達する可能性はほぼ2倍になるという結果が出ている。
またそのプレイヤーは、投資目標に固執し赤字になってもあきらめなかった。相手の感情や希望が分かると、お互いに善意を尽くし協力するという傾向にあることが明らかになった。
一方で、大きなグループは話し合いができていればリスクは少ないが、成功率が低下した場合、社会的ジレンマによる集団的リスクが考えられるため注意が必要だとしている。
(画像はPixabayより)
Science Daily
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