貿易交渉、メキシコの開拓
EURACTIVEは1月9日、EUとメキシコの貿易交渉が再開されたと報じている。チーズを含む食品の貿易取引に関し、政治的合意には昨年より難航している。
知的財産権の主張で交渉が難航
ドナルド・トランプ大統領が北米自由貿易協定(NAFTA)を脱退する構えをみせていることから、輸出の約80%を米国に頼っているメキシコは、貿易相手国の開拓に余念がない。
欧州連合との貿易交渉の近代化が進められていたものの、2017年末には交渉が決裂する。マンチェゴチーズをはじめ、ワイン・ビール・肉類など300以上の製品に関し、その名前や技術的な問題でEU側が知的財産権の主張を妥協しなかったからだ。
メキシカン・マンチェゴは乳牛を使用しているため、羊のミルクを使用しているスペイン産よりもやや柔らかく、メキシコの酪農業界では性質の違いと地元文化に根ざした生産であることを主張している。
輸出先への開拓が求められる
メキシカン・マンチェゴはチーズ生産の15%を占めており、中南米でも2位と経済の支えでもある。
メキシコとEUは年間617億ドルで取引されている。しかし2016年に総額5238億ドルで取引された米国にはほど遠い。今後の交渉は、貿易交渉のみならず、製品の知的財産権と技術的な違いの話し合いに焦点が当てられると語っている。
(画像は写真ACより)
EURACTIVE
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