アラグリオ(R))を12月19日に発売
中外製薬株式会社(以下、中外製薬)は12月18日、光線力学診断用剤「アラグリオ(R)顆粒剤分包1.5g」(以下、アラグリオ(R))を12月19日に発売することを発表した。
アラグリオ(R)は、体内のミトコンドリアで作られるアミノ酸ALAから、数種類の酵素反応で合成されるプロトポルフィリン9が青色励起光の照射により、腫瘍病変が赤色蛍光を発することを利用した診断用剤。
ALAを利用した医薬品の研究・開発を行っているSBIファーマ株式会社が開発し、「経尿道的膀胱腫瘍切除術(以下、TURBT)時における筋層非湿潤性膀胱がんの可視化」を効能・効果として2017年9月に製造販売承認を取得している。
膀胱がんの再発率抑制につながるとして期待
TURBTは、白色光源を使用して内視鏡で腫瘍を切除する術式で、比較的早期の膀胱がんである筋層非湿潤性膀胱がんの初期治療に、膀胱温存を目的として、行われることが多い。
しかし、現状としては、術後、5年以内に31%~78%が再発すると言われている。
中外製薬は、従来の白色光源のみで行っているTURBTにアラグリオ(R)を組み合わせることで、筋層非湿潤性膀胱がんの識別性が向上し、がんの再発率抑制につながるとして期待できるとしている。
(画像は中外製薬株式会社HPより)
中外製薬株式会社 ニュースリリース
https://www.chugai-pharm.co.jp/