【承認不要】ほっこり風情に温まる！温泉大国群馬を満喫

全国的な知名度も高い温泉地を数多く有する群馬県。メジャーな温泉から穴場までバラエティに富み、そこは誰もが楽しめるまさに温泉大国といえる土地になっています。都内からのアクセスも良好で、日帰りや1泊での気軽な旅が可能な点も魅力ですね。

今回は、そんな群馬の温泉地を厳選ピックアップしました。冬ならではのイベントもあわせてご紹介しますので、頬をかすめる風も冷たく感じられるようになった今、ぜひほっこり温まりに足をのばしてみてください。

まず日本三名湯の1つであり、毎分36,839リットルという自然湧出量日本一を誇る「草津温泉」は、いわずと知れた名湯ですね。独特の硫黄成分の強い酸性のお湯が特徴で、消毒も不要、豊富な湯量を活かし、多くの宿で源泉かけ流しの湯を楽しむことができます。

古くは源頼朝がこの湯につかったとされるほか、徳川吉宗も遠く江戸まで運ばせたとか。松尾芭蕉や十返舎一九も草津を訪れています。19世紀にはベルツ博士が草津温泉に足を踏み入れ、その効能を高く評価、世界に広く紹介しました。草津温泉には、伝統の歴史と世界的な評価・知名度があるのです。

また草津温泉のシンボルともいえる「湯畑」は、ガイドブックなどでもおなじみですね。冬の夜にはライトアップと立ちのぼる湯煙で幻想的な風景が広がります。草津節にあわせて大きな板を使い、効能を薄めることなく適温に導く「湯もみ」も必見です。

草津とならび高い知名度を誇るのが「伊香保温泉」でしょう。約1900年前に湧出し、400年以上前にはすでに榛名山の北東で温泉街が広がっていたとされ、多くの文化人に愛されてきました。万葉集や古今和歌集にも詠み込まれる歴史のある地で、徳冨蘆花の小説「不如帰」の舞台ともなり、与謝野晶子や竹久夢二も愛したといわれています。

長さ約300メートル、365段にわたる石段は、この地の情緒を高めます。石段の両脇に続く旅館や土産屋も風情がありますね。お湯は茶褐色の硫酸塩泉で、古くより子宝の湯、黄金の湯として珍重されてきました。透明な白銀と呼ばれる湯も楽しむことができます。

湯元には紅い「河鹿橋」があり、この付近にはもみじやかえで、くぬぎ、うるしなどが自生していることから、11月頃には美しい紅葉を見ることができます。ライトアップイベントも行われており、シーズンには幽玄で美しい別世界にひたることもできるでしょう。

ちょっとディープな、ひっそりと佇む温泉街の名湯なら「四万温泉」がおすすめです。新潟県境近く、上信越高原国立公園内に位置するこの温泉は、1200年以上の時を超えて湧き続ける名湯で、4万の病に効く霊泉というところから「四万温泉」と名付けられたといわれています。

県の重要文化財にも指定されている老舗旅館で、日本最古の木造湯宿建築である積善館本館を中心に、レトロな世界の広がる温泉街は、ゆったり静かにくつろげる雰囲気が魅力的です。優れた泉質と景観を活かした露天風呂が多く、冬は雪見露天が楽しめます。

万座リゾートとして、夏は避暑に、冬はスキーなどウインタースポーツを楽しむ人々で賑わう高山には、温泉郷である「万座温泉」があります。1日540万リットルという豊富な湯量に恵まれた酸性硫黄泉のお湯で、泉質は27種類と多彩な効能の名湯として、温泉ファンにはよく知られた温泉となっています。

空気に触れると乳白色に変わるお湯は、昔から呼吸器病や胃腸の病、リウマチ、皮膚病などに効くとされ、山奥の秘湯でありながら湯治客も多く訪れました。近年はその美肌効果の高さから女性にも大いに人気があります。雄大な自然に囲まれた露天風呂で、四季折々の景色とともに楽しむのもおすすめです。

群馬県北部、老舗旅館も多い温泉郷である「水上温泉」も外せません。谷川岳の麓、見事な渓谷美を眺めながら、無色透明でやわらかくなめらかな肌触りのお湯をゆっくり贅沢に楽しむことができます。太宰治をはじめとした詩人や文学者にも愛された温泉地で、8つの温泉が点在、渓流沿いに遊歩道も整備されているので散策にもよいでしょう。

温泉街を走るレトロなトテ馬車や、昔ながらの遊技場、源泉かけ流しの温泉が貸し切れるカップルにもおすすめのスポット、キャンプにバーベキュー、アクティビティ施設まで備えたファミリー向けの温泉施設などもあり、目的やシーンにあったさまざまな楽しみ方ができる点も魅力です。高崎駅～水上駅を往復するSL列車とあわせて楽しむこともできますから、鉄道ファンも満足の旅となるでしょう。

いかがでしたか。群馬県にはこの他にも多くの魅力的な温泉スポットが多数点在しています。にごり湯やとろみのある湯、繊細な湯と泉質もさまざまで、飽きることなく楽しめますから、何度訪れても新たな発見があることでしょう。ぜひ素敵な温泉旅行を計画してみてくださいね。

（画像は写真素材 足成より）