試行期間が成功に終わり本稼働へ
東南アジアの配車アプリ大手であるGrabは、ミャンマーにおける、技術とドライバーの待遇や地域とのパートナーシップに対して、新しい投資を行ったことを発表した。
こうした開発によって、ユーザーエクスペリエンスが向上し、ヤンゴンの多くの人々に、大規模な配車サービスであるライドヘイリング・サービスの恩恵をもたらされることが期待される。
4ヶ月の試行期間の後、Grabのパートナードライバーは平均で30%月収がアップしており、現在、Grabのプラットフォームには5000人のドライバーが登録している。そして、すべてのドライバーは銀行や金融サービスへのアクセス権を持っていることから、乗客は、固定料金で、安全で高品質なタクシー乗車を楽しむことができる。
Grabの共同創業者であるHooi Ling Tan氏は、次のように述べた。
「我々は4ヶ月の試行期間で、ドライバーパートナーの所得の改善や、タクシーの輸送効率を含む有意義な結果を得ました。そして、その結果からのフィードバックを収集し、ユーザーのために改善を図ってきました。今後は、次の段階に進み、ドライバーのスキルアップや満足度の向上、地元の人々に対する雇用機会の創出を行い、ミャンマーに長期的な投資をしていきます。」(プレスリリースより引用)
ドライバーとユーザーが使いやすいアプリに
新しくローカライズされたアプリは、ミャンマー語とユニコードのフォントに対応しており、ライドヘイリングの利便性を楽しむために、通勤に様々なモバイルデバイスを使用することが可能となる。
自動翻訳機能にアップグレードすれば、ミャンマー語で送信されたテンプレートメッセージが英語または受信者の希望する言語に翻訳される。これにより、旅行者が、言葉が分からないために乗車の予約をキャンセルしたり、ドライバーの収入が減少したりすることを防ぐことができる。
また、2017年8月に、24時間対応のコールセンターを開設し、乗客とドライバーパートナーは、アプリ内の「問い合わせ先」をタップすると、コールセンターと連絡を取ることができることとなる。
カスタマーコールセンターでは、経験豊富なサポートスタッフにより、Grabアプリの操作に関する深い知識を提供し、ヤンゴンでは40人以上の従業員のチームがある。
さらに、ドライバーの収入を持続的に増加させることに焦点を置きスキルアップを支援する、ドライバーケアプログラムを新しく導入する。
現在、ドライバーは、Telenor社の割引モバイルデータプランを使用している。また、ドライバーと乗客の医療費、恒久的な傷害や不慮の事故による死亡にも対応している傷害保険に無償で入ることも可能だ。さらには、選ばれたドライバーは、4時間の英語の研修に参加することもできる。
様々な会社と提携
Grabでは、今後のサービスの向上を目指し、様々な企業と提携している。
マッピングプロバイダのHERE Technologies社とは、戦略的な協力を行う契約を締結し、GrabアプリからのGPSデータによって、地図データベースの正確性の維持を図っている。そして、ドライバーと乗客が、ショッピングモール、オフィスビルなどで、定期的に更新された適切な乗車と降車の場所を得ることにより、不要な渋滞を引き起こすことなく、お互いを見つけることができる。
また、ミャンマーの保健省によるNational Eye Health Planに沿って、GrabとEssilor社は、ドライバーの弱い視力を認識し、視力検査や保護を積極的に行うことによって、道路上の安全を推進している。
(画像はプレスリリースより)
Grab Press Centre
https://www.grab.com/