製品の特徴
ディスプレイの開発、販売を手掛ける、ジャパンディスプレイ株式会社(JDI)は2019年5月9日(木)に、曲げても割れないフレキシブル指紋センサを開発したと発表した。
フレキシブル指紋センサは、昨年末に量産を開始した、静電容量式指紋センサとフレキシブルディスプレイの技術を取り入れている。
従来のシリコン製指紋センサは、カード等が湾曲した際の割れを考慮し、センササイズには制限を設けなければならなかった。
JDIのフレキシブル指紋センサは、指紋センサを形成する基板に数十ミクロンの薄いプラスチック素材を使用し、薄くて軽いフレキシブルな指紋センサを実現した。
これからのセキュリティには、スマートカードなどでより高い信頼性を必要とする個人認証を実現するために指全体を検出できるセンサが必要になる。
今回のフレキシブル指紋センサを採用することで、大面積化が可能になるため、人の様々な指のサイズにも読み取りが可能だ。
センサ分野への進出
JDIでは、2018年1月23日(火)に液晶ディスプレイの、静電容量タッチパネルで培ったノウハウを元に透明な静電容量式ガラス指紋センサを開発したと発表。同年12月20日(木)に静電容量式ガラス指紋センサの量産を開始している。
そして、今回のフレキシブル指紋センサと、セキュリティが高度化する新たな時代に向けセンサ分野への足がかりにする方向を打ち出している。
(画像はJDIニュースリリースより)
JDIニュースリリース
https://www.j-display.com/news/2019/20190509.html