交通誘導の負担軽減につながるための補助システム
2019年5月20日、株式会社VOLLMONT(フォルモント)ホールディングスは、ロボット技術を利活用して、交通弱者を識別できる歩行者誘導補助システム「誘導ロボ1号」(以下、同システム)を開発したと発表した。
電気・ガス・上下水道などのライフラインの老朽化・耐震化対応に伴う路上工事や、2020年の東京オリンピック開催あるいはインバウンドの増加などで、「交通誘導警備」への需要が高まる見込みだ。
一方で、警備業界では交通誘導員の高齢化や人手不足が問題になっており、交通誘導員一人ひとりの負担が増える虞もある。
このような課題に対処するため、同社は、交通誘導の負担を軽減する補助システムとして、同システムを開発することとなった。
「誘導ロボ1号」の概要
同システムは、搭載したカメラと深層学習(ディープラーニング)を用いた認識プログラムにより、歩行者や二輪車を識別できる歩行者識別機能を搭載した歩行者誘導ロボットで、警備員の「働き方改革」も強力にサポートする。
主な機能として、歩行者を検出した場合には、車椅子や杖の利用者・幼児・ベビーカーなど、特に配慮が必要な交通弱者かどうかを認識し、必要に応じて誘導員にアラートを発出し、対応するように促す。
また、人感センサーと画像センサーを搭載しており、誘導員は、手元のタブレットやスマートフォンで、いつでも遠隔から通行者を確認できる。
さらに、大型のディスプレイとスピーカーを搭載しており、幼児に対してキャラクターによる呼びかけやアニメの表示、大人には周辺の飲食店店舗の広告を表示したりと、通行者への工事への理解と現場のイメージアップを演出する。
(画像はプレスリリースより)
VOLLMONTホールディングス プレスリリース
http://www.vollmont.co.jp/pr/pr20190520.pdf