インドで初となるホットスタンプ専門の工場
Gestampは、インドのプネーにホットスタンプを専門とする新しい工場を開設したことを発表した。
この新工場には3,600万ユーロが投資され、Fiat Chrysler Automobile(FCA)、Ford、Tataへの製品を生産する。新しい工場ではホットスタンピングを導入し、今年5月に生産を開始する予定。Gestampによれば、同社がこの技術をインドに導入することにより、市場への貢献が期待できるとのことだ。
プレスラインの設計と製造に特化した同社のグループ会社、Loire Gestampが、新工場に、交換工具・熱画像装置・監視システムの自動接続を組み込んだ、1200トンプレスのホットスタンピングラインを設置した。
この件について、Gestampの会長兼最高経営責任者(CEO)であるFrancisco Riberas氏は、次のように述べている。
「ホットスタンピングなどの技術を導入することは、衝突時の車両安全性における規制変更が新しいソリューションを必要としている、インドのようなダイナミックな市場において、我が社が自信を持っていることの表れです。」(プレスリリースより引用)
インドで多くの自動車メーカーと協働
Gestamp は、2008年以来、この市場に1億5,000万ユーロを投資しており、今回の新工場は3番目の工場となる。また、自動車の重量を軽量化して安全を高める作業が行われているR&Dセンターも開設している。
同社は、これまで、インドにおいて、フォード、フォルクスワーゲン・スコダ、ルノー・日産、FCAと協働しており、インドで事業を開始して以来、売上高は2008年の1900万ユーロから2015年には1億5700万ユーロと、9倍近く増加している。
インドの自動車市場は、世界第6位の市場であり、HISの調査によると、その生産量は、2008年から毎年前年比8.7%の率で増加し続けている。この成長率は、同じ期間における世界の成長率3.9%の2倍以上である。
ボディ軽量化と排出削減に貢献するホットスタンピング
ホットスタンピングは、メーカーがホワイトボディ軽量化し排出ガスを低減させるソリューションの1つである。さらに、ホットスタンピングプロセスは、衝突の際の車両の作動を改善し、乗員の安全確保に貢献する。
Gestampは、プレスラインや金型製造を含むバリューチェーン全体をカバーする産業モデルとともに、ホットスタンピングで製造された部品の、世界最大のプロバイダである。
同社は、世界中に70以上のホットスタンピングラインを持っており、この技術のおかげで、ホワイトボディは最大で30%軽量化している。
(画像はプレスリリースより)
Gestamp Press releases
http://www.gestamp.com/