トヨタの米国事業計画
トヨタ自動車は1月24日、米国インディアナ州プリンストンの工場に400人の雇用追加、設備刷新と最先端技術の導入に6億ドルを投じると発表。2019年秋から実施される予定だ。
「ハイランダー」生産の拡大を声明
この声明は、1月9日の北米国際モーターショーで同社が明らかにしたもの。人気のある中型スポーツ用多目的車(SUV)「ハイランダー」を同工場で4万台追加生産する方針のもと、今後5年間で米国事業に100億ドルを投資するという。
現在プリンストン工場の雇用は5000人規模。40万台以上を生産しており、このうちハイランダーは半数以上の22万台を占めている。
米国への多大な貢献を主張
トランプ大統領は就任前、米国向け「カローラ」生産拡大のため、メキシコ工場を建設中のトヨタに対し、「米国に工場を建てないのであれば、多額の関税をかける」とツイート。
同様の圧力に断念したゼネラルモーターズ、フォードなどの自動車産業の中で、トヨタは事業計画を変更していない。
豊田社長は声明の中で、「現在米国に10の工場を設置し、13万6000人を雇用している」とこれまでの実績を強調したうえで、今回のプリンストン工場への投資計画を打ち出し、大統領へ理解を求める構えだ。
(画像は写真ACより)
CNBC
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